引越しはこれまで何度もしてきましたが、何も困ったことがなくスムーズに終わったことの方が少ないように思います。

いつも何かしらびっくりするようなことが起きています。

引っ越しによるそれは、テンションがハイになっているとかではなく、まさかそんなことがあるのかというようなことがあるのです。

自分たちの荷物が多くてまとめるのに時間がかかって大変だとか、業者さんに家具や家電を壊されてしまって思わぬ出費がかかったとか分かりやすいものではなく、小さな事かもしれませんが、そういうことの方が後々まで響くのかもしれません。

まずは、引越し作業の開始時間についての驚きです。

見積もりを依頼する時から、こちらとしては小さい子供もいて荷物も多く多少の引け目を感じているものです。

また、移動時期も春なので繁忙期で、どちらかといえば買い手市場状態での依頼になります。

必ず言われるのが、「今は繁忙期なので」「トラックの都合がつきません」などで、このままでは早くどこかの業者さんと契約しないと、引越せないかもという恐怖です。

社宅に住むので、自分たちが空かないと次の人たちが入れないので、とにもかくにも出ていかないといけないのです。

そのため、作業日はきっちり決定し、時間のみ午後2時から4時の間で開始という契約をした時があります。

それが午後2時になっても4時になっても来ないのです。

後になって分かったことなのですが、私たちの作業の前に午前1件午後1件作業があり、つまり私たちは3件目の引越し作業となっていました。

契約時には、口を酸っぱくして、地方から都市部へ移動する、ホテルで宿泊するからその移動も含めて、午後でも早い時間から作業開始してもらいたいと伝えていました。

そういえば、契約後に「少しだけ作業開始時間が遅くなりそうだ」と連絡がありましたが、まさか、新たに1件契約していたとは思いませんでした。

連絡があったのは午後5時になってからで、作業開始の目安が午後6時になりそうだと。

さすがに、夜6時開始ですと、積み込みが何時に終わり、私たちも宿泊先のホテルにいつつくのかわかりません。

業者さんに問い合わせ、何とか作業員1人を増やすことで対応することとなり、私たちもしぶしぶながら納得せざるを得ませんでした。

午後6時開始から2時間で、積み込みを終えてくれましたが、周囲は真っ暗です。

まるで夜逃げのような気分すら感じました。

それに、作業員さんたちが悪いわけではないのですものね、業者さんがそのように勝手に組み込んでいたからなのですが、この時ばかりはぐったりとした疲れに拍車がかかりました。

次は部屋のレイアウトについて驚いたことです。

社宅なので、地方地方によって部屋の広さや間取りが微妙に異なり、この小さな違いが決定的な差になって、以前の部屋にはちょうど入った洋服ハンガーが、新しい部屋には入らないということがあるのです。

実際の部屋を見て、どこに何を置くなどのレイアウトを考えることもできませんので、間取り図とにらめっこです。

おおよその配置は決められますし、何度か引越しを重ねれば、カンも磨くこともできます。

この間取り図上のこの位置ならば、これらの家具を並べておけるなどです。

社宅は似たような造りでもあるので、大体は大丈夫です。

でも、本当に間取り図では表れないことも多くて、当日に予定変更をして、例えばこの部屋に入れる予定だった箪笥を別の部屋に入れてもらうなども多いです。

そのような例が、天井に梁が出ているとか、階段の狭さだったりするのです。

意外に梁が曲者です。

この梁がなかったなら、と思わずにいられたことが何度あったことか。

そのでっぱりのせいで片付けるべきものを片付けられないストレスというのも相当あります。

ひいてはその部屋に愛着を持てるかどうかに通じます。

社宅の場合、その部屋に適した家具を揃えたとしても、次も同様に使えるかどうかわからないということを身をもって経験しました。

また、本当に理由すら想像できないこともあります。

例えば洗面台とタオル掛けの設置位置が離れている、洗濯機置き場の洗濯用蛇口の位置が低いところにあるなど。

この場合、洗濯機を蛇口にかからないところに移動させると排水口にかかってしまう、排水できるように洗濯機を移動させると蛇口が低いため、洗濯機の蓋が開けられず意味をなさないという驚きでした。

荷入れをしてくれた業者さんも、なんでこの位置に蛇口があるのか分からないと言ってくれていたので、決して個人的な疑問ではなかったようです。

業者さんが何とか工夫してくれ、その分出費がかかりましたが、生活の目途をつけてくれました。

これからも引越しを経験することになると思いますが、これからも驚くようなことが起こるのでしょうか。

出来ることなら、スマートに済ませるようにしたいです。

これまでの経験で分かったことは、契約時や間取り図などいくら注意していても、現実は見てみないことには分からない、何が起こるか分からないから、気力と体力で臨機応変に対処していくしかないということかもしれません。

 

 

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最終更新日 2025年5月20日 by 10witnes