商品パッケージが専門の朋和産業
By 10witnes / 12月 16, 2019 / コメントはまだありません / 企業情報
⒈朋和産業の成長の背景
1962年に誕生した千葉県の朋和産業株式会社は、商品を包むパッケージ一筋で食品メーカーのニーズに応え、社会を支え続けている企業です。
名前や存在を知らない人でも、普段何気なくお店で手に取っている商品が同社のパッケージ製品で包まれていたりするほど、案外身近に存在しています。
主力商品はプラスチックや紙素材を用いた軟包装資材で、開封しやすく処分時に嵩張らないものが幅広く提供されます。
また、食品メーカーに対しては販売促進ツールの企画製造、販売に至るまでを一通り提供しています。
包装用機械の販売も手掛けているほどですから、朋和産業株式会社はまさに、包装に関して隅々まで精通する企業だといえるでしょう。
会社の規模は従業員が約1,500名で、5億円の資本金に対して600億円以上の売上高を誇るほどです。
現在はダンボールを始めとした包装資材で知られる、レンゴーグループの一員として傘下に加わっています。
同社は1962年に東京の墨田区で生まれ、5年後の1967年に千葉県船橋市に本社工場を設立、その後向上のある同地で本社ビルを建て、拠点とすることになります。
包装資材の技術のベースになっているのは、1986年に買収して子会社化した東洋化工包装株式会社です。
後に完全に吸収合併を行い、朋和産業株式会社の一部としてノウハウが活きることになるわけです。
転機が訪れたのは、1998年に行われたレンゴー株式会社による100%の子会社化で、そこから強力な支援を受けて急成長を始めます。
同年に物流倉庫の増築、2001年に本社工場の製版棟の増築と、今後のニーズ拡大に備えて製造環境を増強した形です。
⒉商品開発に力を入れるわけ
他にも、2003年のデザイン室開設や2007年の新ジスグランデ株式会社の子会社化、上海駐在所の開設と多岐にわたります。
既に海外市場も視野に入れることで、国内だけに留まらないビジネス展開を計画していたと見られます。
この傾向は近年も続いていますし、台湾で支店の開設や現地法人化、工場の完成と台湾における製造環境の構築も重視されていることが分かります。
積極的な攻勢を見せる理由には、包装資材業界が常に競争にさらされていて、流動的に状況が変化することが挙げられます。
食品メーカーのニーズは少しずつ変わりますし、今後を見据えて準備や対応をしなければ、激しい荒波の中で存在感を表したり生き残るのは困難です。
だからこそ朋和産業株式会社は満足することなく、今よりも優れたパッケージの開発や提供を考え、そして商品開発に注力しています。
同社の開発力は、どのような素材でも開封しやすさを念頭に置き、消費者の目線で使い勝手を高めている点にあるといえます。
パッケージは丈夫過ぎると開けにくく、かといって簡単に開くと途中で裂けてしまったりします。
開封の快適性は、消費者の商品に抱くイメージに結びつきますから、このような問題は食品メーカーにとって避けたいものです。
更に食品の種類によって加熱が必要だったり冷凍しても品質が保てるなど、ニーズは細かくパッケージに求められる性能も異なります。
しかし、この道一筋で地道に実績を積み重ねている朋和産業株式会社は、用途に合わせて選べる完成度の高いパッケージの開発や提供に成功しています。
当然ながらコストを考えて開発されていますし、今も減らせる無駄がないか日々研究を行い、フィードバックを受けて改善に取り組み続けます。
⒊朋和産業は最先端のの製造体制
食品は衛生面も重要ですが、手に取りたくなる魅力的なデザインもまた肝心です。
印刷品質は商品の価値を大きく左右するので、朋和産業株式会社は発色の良い印刷技術も開発したり、パッケージの一部として提供します。
勿論、環境負荷を考慮してインクの選定や印刷方法を決めていますから、環境保護を掲げる食品メーカーにとって頼りになる存在です。
提案力が高く柔軟性にも優れますし、マーケティングリサーチ力も併せ持っているので、商品企画の段階から売れる商品の相談が行なえます。
一方、供給体制は安定的で大量生産でも遅れる心配がなく、最新設備が定期的に導入されていますから、何時でも先端の製造体制に期待できます。
生産性を向上させつつ原価の削減を図り、ミスやロスにクレームを減らすといった、非常に高度なミッションにチャレンジする姿勢を持ちます。
従業員1人1人の意識の高さが優れますから、最終的に商品として納品されるパッケージに、プロ意識の心構えが反映される形となります。
パッケージはお客様に感動や喜びを伝える入れ物と考え、商品に適した使い勝手が良く、安心して使えるパッケージの提供の提供を心掛けています。
今では社会の広範囲に影響を与えるシェアを誇り、大手食品メーカーやコンビニ、スーパーの商品の多くを支えます。
もはやなくてはならない存在ですから、単なる一企業という括りではなく、インフラを支えるかのような重要な役割を担う企業だと評価できるでしょう。
最終更新日 2025年5月20日 by 10witnes